泣かせっぱなしの文化

アメリカでは、夜の授乳回数を減らすため、もしくは夜の睡眠時間を長くするための方法の一つに、「夜泣かせっぱなし」というものがあります。

 

初めて聞いたときは、子供に強制しているみたいだし、育児放棄しているみたい・・・って思ったけど、文化なのです。

 

この方法をやる人々にとっては、「子供のため」とか「母親のため」って(アメリカらしいポジティブな)信念があるらしいです。

 

 

開始時期は赤ちゃんによりますが、授乳の間隔が長くなってきてから。生後3、4カ月くらいから始めることもあれば、離乳食が始まってからの場合もあります。

 

授乳の間隔が空くということは、それだけ腹持ちが良くなっているということなので、夜も長い間眠っていられると考えられているのです。

 

起きてもお腹が空いてないのであれば、自分の力で眠りに戻る・・・それが、「子供のため」ということ(やっぱり自立心鍛えだわ)。

 

「母親のため」というのは、もちろん、母親をしっかり休ませるため、ということ。

 

泣かせっぱなしを実践

 

最初の1,2か月は気力で何とかなるマメな授乳も、確かに3か月4カ月となると、本当に辛い。夜や朝方起きるのは本当に大変でした。気持ちは動いても、体が動かなかった!

 

だから、最初は「泣かせっぱなし」なんて必要ない、って思っていた私も、さすがに体力的に限界が来ていたので、子供が4カ月半くらいのときに「泣かせっぱなし」をやってみたのです。

 

夜の最後の授乳のとき・・・だいたい11時頃だったかな。その時におっぱい+粉ミルクの組み合わせで、赤ちゃんがお腹いっぱいになるまで授乳します。

 

その後、寝かせます。ってか、お腹いっぱいなので、結構すぐに眠りについてくれます。

 

 

泣かせっぱなしの文化|アメリカでの赤ちゃん育児事情

 

うちはその後、大抵2〜3時間後に起きるのですが、その時に授乳してもあまり飲まないのもあったので、そのまま泣かせておくという計画。

 

鬼母みたいですけど、本当は行きたかったですよ〜。すぐにでも駆けつけたかった。夫も辛そうにしてました。二人でベッドで落ち着かずにゴロゴロ(笑)。

 

でも、我慢我慢。ひたすら我慢。

 

自身の子供2人に同じことをした義姉は、「10分だけ耐えて待って、ダメだったら行くようにした」と言っていたので(それを繰り返して成功しています)、我が家もそうしました。

 

すると・・・・

 

10分経過直前、「さあ、そろそろ行ってみよう」と思った頃に、静かになりました!

 

ほんとだ・・・自分で寝た?!?!

 

と思った数十分後、また泣き始めました。

 

10分タイマーはリセットなので、また10分待ちます。

 

この時は5分程でまた静かになりました。

 

そのままその夜は、朝の5時くらいまで起きなかったのです。

 

「泣かせっぱなし」は毎晩続きました。日によっては10分待ってから様子を見に行ってみたり(でも授乳はしません)、別の日は10分以内に寝に戻ってしまったり・・・

 

最終的には1週間ほどで、泣いても10分以内にはまた寝てしまう子になったのです。

 

数分泣く夜もあれば、泣かない日も増え、以来、私や夫は最低でも5時間は寝室を出なくて平気になったのです。

 

これ、効果ありだわ〜〜〜。

 

日本では虐待と思われちゃうかも

 

でもね、日本人に言うと本気でビックリされます。虐待の域ですよね。

 

それに、お隣通しが近い日本の住宅地でこの方法はできないと思います。通報されちゃいますしね。

 

お隣通しが近くないアメリカだから、出来る技なのかも・・・。だから、日本の友人にはこの方法や私の経験は話すけど、実際にすることは勧めていません(笑)。

 

我が家や義姉のケースように、そして沢山のアメリカの親がしているように、何分と時間を決めてその間は待つようにし、それでも泣いているならあやしに行くというこの方法は、確かに、親や子供のためになるのでは、と思います。

 

辛いです・・・親も子供も・・・・だけど、しっかり眠れるようになると、翌日みんなハッピーになるんですよね〜。